加齢により歯の衰えや筋力が低下しますと、これまで食べていた食事でも食べにくく感じることがあります。そこから食欲が低下したり、うまく飲み込めずに誤嚥を起こしてしまうこともあります。こういった加齢に伴って起こるからだの変化に適応した食事を高齢者食といいます。高齢者食は特別な食事ではなく、工夫次第でご家族や普通食の方と同じような食事をとることができます。

高齢者食のポイント!

  1. 噛む力が低下しているため、食材によって一口サイズに細かく刻んで調理したり、隠し庖丁を入れて口に入れた際に噛みやすくしたりします。
  2. 唾液が少なくなるため、みそ汁やスープ、ゼリーなど水分の多いメニューを積極的に加えて自然に水分補給する工夫も大切です。
  3. 彩り、香り、形状、および盛り付けを工夫し、香りや見た目からも「おいしそう!」と思い、五感を使って食べるような工夫も大切です。

このように「食べたい」、「食べよう」と思わせてくれる食事環境であるかということが高齢者の低栄養を防ぎ介護予防へとつながります。